【WordPress】顧客接点を増やすステップメール(プラグイン「MailPoet Newsletters」の設定方法)

サイトに訪問してくれるのを待つのではなく、サイトの情報を登録ユーザーに積極的に届けることができる代表的な方法に、「メルマガ」と「ステップメール」があります。

どちらも特定の対象との顧客接点を増やすのに良い方法で、メリットとして

・リソースが少なくても多くの顧客(見込み客)にコンタクトすることができる
・パーソナルな(距離の近い)印象を与えられる

が挙げられます。

このエントリでは、その「メルマガ」「ステップメール」をより簡単に運用できる方法をプラグイン「MailPoet Newsletters」で説明します。
その前段階として、用語説明を簡単にしておきましょう。

ステップメールとは?

各購読者の登録した時点を起点に順次送るもの

あらかじめ用意した複数のメール(それぞれ内容が違うもの)を、コンタクト情報が追加された時点を起点に、決められたスケジュールやアクションで順次配信するメールシステムのことを言います。
※コンタクト情報が追加された時点というのは、多くは新規購読者が登録フォームからメールアドレスを登録したときになります。

※決められたスケジュールとは、たとえば登録後すぐにウェルカム/サンキューメールを送り、7日後に次のメールを配信する…などと設定したものです。

※決められたアクションとは、たとえばメールを開封した購読者にたいして次のメールを自動配信することがあり、それをオートメーションと呼んだりもします。

うまく使えば顧客ロイヤリティを得られるので、CRM(Customer Relationship Management)のなかで「ステップメール」を位置づけている企業もあります。

ステップメール(個別配信)とメルマガ(一斉配信)の違い

ステップメールを理解するには、メルマガとの違いを考えるとわかりやすいです。
ステップメールが、購読者が登録した時点を起点に個別にメール内容を変えるのにたいして、メルマガは各購読者がいつ登録したかにかかわらず、購読者全員に同内容のコンテンツを一斉配信するという違いがあります。

ステップメールの実例(発行のタイミング)

  • 1回目:購読登録時
  • 2回目:登録の1週間後
  • 3回目:登録の1か月後
  • 4回目:登録の1.5か月後
  • 5回目:登録の2か月後
  • 6回目:登録の2.5か月後
  • 7回目:登録の3か月後

WordPressプラグインの「MailPoet Newsletters」を使う

ステップメールやメルマガを簡単にシステム化するために、WordPressプラグインの「MailPoet Newsletters」を使用します。

準備

「MailPoet Newsletters」をインストール

1. WordPress管理画面の「プラグイン」-「プラグインを追加」で、キーワード「MailPoet Newsletters」で検索します。

2. 「今すぐインストール」-「有効化」で、WordPress管理画面に「MailPoet」のメニューが表示されます。

「設定」

まず設定を最初に行います。
WordPress管理画面の「MailPoet」メニューの中の「設定」をクリックします。
各タブのなかの設定をみていきましょう。

「基本設定」タブ

1. メールアドレスなどを入力

説明に添ってメールアドレスなどを入力します。
たとえば、メールのフッターに記載しておくといいメルアドや、申込があったときに通知を受け取るメールアドレスを入力します。

2. 「通知の送信者」

「通知メールの送信者欄に入れる名前とメールアドレスを選んでください。」と説明書きにありますが、現時点で名前欄にはデフォルトでログインIDが入る仕様のようです。ログインIDはできるかぎり隠蔽することが望ましいので、必ず変更しましょう。

3. 「購読中止ページ」

「購読中止ページ」の「プレヴュー」をクリックすると、デフォルトの購読中止ページ(MailPoetが作成したもの)に飛びますが、投稿日付が表示されるテーマをお使いの場合、MailPoetをインストールした日付が表示されます。

購読中止が完了したメッセージページが過去だと、違和感をおぼえる方もいるかもしれません。その場合は、自分で固定ページを作成のうえ、プルダウン(▼)で選択します。

4. その他

とくにデフォルトで問題ありません。

「フォーム」タブ

購読申込時に、申込者にどんな情報を入力してもらうかを設定します。

まず新しいフォームを作ります。
下図の「新しいフォームを作る」をクリックすると設定画面になります。

1. 新しいフォームの項目を作成する

メールアドレスはデフォルトになっていますが、それ以外に追加したいものがあれば、右側の項目(区切り線、名、姓…)からドラッグ&ドロップで左側に追加します。「新しいフィールドを追加」をクリックすれば、テキスト等で自由な項目を作成可能です。

2. 購読者の追加

「このフォームは、次のリストに購読者を追加します」の欄で、どの購読者リストにこのフォームを割り当てるかを選択します。
後で変更可能なのでとりあえず適当で大丈夫です。
後ほど詳述します。

3. 送信後メッセージの設定

「送信後…」の欄で、購読申込み完了時のメッセージを設定します。
デフォルトでもわかりやすく変えてもいいでしょう。たとえば、「メールを確認して、そのなかのリンクをクリックして購読承認をしてください。」等です。

4. フォームの名前の編集

フォームがひとつだけなら必要ありませんが、いくつか作るようなら、「名前の編集」から名前を変更します。
自分にとってわかりやすい名前で大丈夫です。

5. ウィジェットへの登録

「保存」ボタンをクリックします。
「保存しました! このフォームをウィジェットに追加します。」というメッセージが表示されます。

「サインアップ承認」タブ

上記「フォーム」の「4.送信後メッセージの設定」でメールが送信される旨設定しましたが、そのメールの件名と内容などをここで設定します。
基本的にデフォルトでいいと思いますが、必要に応じて変更してください。

・サインアップ承認を有効にする

「はい」で、購読登録をした人にメールが送信されます。

・メールの件名

わかりやすい件名に変更します。

・メール本体

必要に応じて、自分のサイト用にアレンジしてください。

テストアドレス宛のメールは下図の文面で届きました。

・承認ページ

購読登録をした人がメールのリンクをクリックすると開かれる固定ページを設定します。
デフォルトのものを「プレヴュー」すると下記のようにページが開きます。
(※ これとは別に、サイト内の任意のページを選択することができます)

下図はまだ作成が完了していない段階のプレビューなので表題には「demo」という文字が入っています。

さて、設定完了後にテストアドレス宛に届いたメールのリンクをクリックすると、下図のページが開きました。
表題には「ステップメール会員」という文字が入っています。実は、下の設定で購読者リストの名前の例を「ステップメール会員」としたので、それがここに反映されています。(つまりリスト名は購読者にさらされるということですね。あとで修正した方がよさそうです。)

また、日付がやはり固定されたものになっています。
(プラグインをインストールした日付と思われます。)

「送信方法」

・自分のウェブサイトから送る場合

WordPressサイトを使っている方はレンタルサーバーの場合が多いかと思いますが、該当ドメインにメールアカウントを設定できるようになっていることが多いはずです。その場合、基本的に「あなた自身のウェブサイト」でいいかと思います。

レンタルサーバーで該当ドメインのメールアカウント設定が済んでいる場合、Test methodの「テストメールを送る」ボタンの左横に、自分のテスト用メールアドレスを入れ、「テストメールを送る」ボタンを押してテストメールを送ってみましょう。テストメールが送信されたというPOPUPが出て、設定したアドレス(差出人)から、「PHP MailはMailPoetで動作します」という件名でメールが届きます。

・gmail等から送る場合

gmail等を使う場合は「サードパーティ」を選択し、gmail等の設定方法に従って、SMTPホストの名前やログインIDやパスワード、SMTPポート、SSL接続等を設定してください。

Test methodの「テストメールを送る」ボタンで、テストメールを送ってみましょう。

「送る…」(送信するメールの数)

デフォルトでは「70メール/1時間ごとに」となっていますが、このままでいいかと思います。
自分のレンタルサーバー等で送信制限がないか確認してください。

「高度な設定」タブ

基本的にはデフォルトでOKです。

ステップメールの配信時間を正確に設定する場合(アクセス数が少ないサイトの場合の注意点)

アクセス数が少ないサイトの場合、配信スケジュールに誤差が生じることがあります。
その理由は、サイトへのアクセスをフックにして、このプラグインの配信設定(時間)がアクションされるからです。

ステップメールの配信時間をより正確に設定したい場合は、「ギークオプション」の「表示」ボタンをクリックし、「MailPoet Cron の有効化」欄で設定します。

・CRON設定に関する説明は、各レンタルサーバーにお問合せください。
たとえば、このサイトをホストしているエックスサーバー
のサイトには下記のような説明があります。

「アドオン」タブ

基本的にはデフォルトでOKです。

「購読者」の設定

1. WordPress管理画面で「MailPoet」の「購読者」をクリックすると、「リストと購読者」の画面になります。

2. 上で作った登録フォームから購読申込があったリストをここで確認できますが、その前に、そのリストに名前をつける必要があります。まず「リストを追加」でステップメール用のリストを作成します。(例として「ステップメール会員」としていますが、メールの中身の内容の方がわかりやすいでしょう。たとえば、「よく売れる●●の秘訣」とか)

3. すると、「購読者」をクリックすると下図のように確認できるようになります。
(下図の例では「ステップメール会員」としてあります)

4. 「リストを編集」で内容を編集します。
・マウスで各リストをポイントすると「編集」…「購読者を見る」等のメニューがあらわれますので、内容が編集可能です。

・上の2で作った新しいリスト(例では「ステップメール会員」)にWordPressのユーザーも含まれていますので、不必要であれば修正します。その場合は「購読者を見る」から上の3の画面に移動し、各メールアドレスの下をポイントすると「編集」メニューがあらわれるので、不必要なリストからチェックをはずす等を行ってください。

ちなみに、これらの情報は個人情報ですので、しっかりとした管理が必要です。
ワードプレスのパスワード設定/アップデート、プラグインのアップデートなどをまめに行いたいですね。

「ニュースレター」の設定

1. 「ニュースレター」をクリックして「すべてのニュースレター」画面を開く

WordPress管理画面で「MailPoet」の「ニュースレター」をクリックすると、「すべてのニュースレター」の画面になります。

2. メルマガまたはステップメールの設定

メルマガやステップメールを作成していきます。

2-1. 「メールの新規作成」をクリック
そのボタンの横に書かれているように、下のどれかを複製して作成することも可能です。

2-2. 「第1ステップ: メインの詳細」画面
・メルマガを作成したい場合
通常のメルマガの場合は、「これはどんな種類のニュースレターですか?」で「スタンダードなニュースレター」のラジオボタンにチェックを入れます。

件名を入力し、そのメールの対象リストを選択し、「次のステップ」ボタンを押して進みます。

・ステップメールを作成したい場合
ステップメールの場合は、「自動的なニュースレター」のラジオボタンにチェックを入れます。
するとその下に下図のような選択項目があらわれます。

「自動的に配信された…」のプルダウンメニューで、いつ配信するかを設定します。

まず左端のプルダウンには、「新しいコンテンツがある場合」、「誰かがリストを購読した場合」、「新規WordPressユーザーがサイトに追加された場合」の3つがありますが、ステップメールでは「誰かがリストを購読した場合」を選択します。

中央のプルダウンメニューで送信リストを選択します。
ここで下図の例にあるように「ステップメール会員」を選択した場合は、フォームから購読申込をした人に、その申込日を起点に送信タイミングを設定することを意味します。

右端の中央のプルダウンメニューで送信スケジュールを選択します。
「即時」「時間後」「日後」「週後」から選択可能です。
「即時」の場合は、購読申込者へのウェルカム/サンキューメールになる場合が多いかと思います。
「時間後」「日後」「週後」を選択したときは、左側に入力欄があらわれますので数値を入れてください。

件名を入力したら、「次のステップ」に進みます。

2-3. 「第2ステップ: “●●●●(メールの件名)”」画面
ここでメールを書きます。HTMLメールが感覚的にわかりやすく作成できますので、いろいろと触りながら理解していきましょう。右側のメニュータブも触ってみてください。

書き終えたら、「次のステップ」に進みます。

2-4. 「最終ステップ: 最後の詳細」
最後の確認として、詳細が表示されます。
訂正があればここで行ってください。

「購読している人を無視する」の項目ですが、説明に「購読している人に送らないで、新規購読者のみに送る。」とあるように、現在のリストに送らない場合はここのチェックを入れたままにしてください。

「アクティベートする」で設定完了です。
ここまでの各項目を、ステップメール(またはメルマガ)の数だけ繰り返します。

ステップメール用プラグイン「MailPoet Newsletters」まとめ

長くなりましたが、以上の設定で「MailPoet Newsletters」をステップメールとして使用可能になります。

海外製のプラグインなのでややこしい設定やイメージしにくい単語があるかもしれませんが、実際にひととおりテストをしたうえで導入してみてください。

便利なツールですので、ぜひ利用されてみてはいかがでしょうか。
適切な情報発信を心がければ、良い顧客体験とニーズ等の把握につながるのではないでしょうか?