ノウハウコレクターになるな! とあるおっさんの自サイト開設までの道のり(2)

 

先日、酔った勢いで友人からWEBサイト作成の手ほどきを受けたSさん。
おれって案外できる人間やん……。自分を見なおしてひとりうなずくのでした。

ズブの素人がどうやって? とあるおっさんの自サイト開設までの道のり(1)

その後、帰省先の大阪から東京に戻り、サーバーにワードプレスをインストールするまではできたものの(そのために友人に電話をかけまくり、自分で調べろよと説教された)、その後何をやっていけばいいのか途方に暮れてしまいました。簡単と思ったのはやっぱり酔ってたからかww

 

勉強会への参加

「そっちで勉強会があるし、行ってみたら?」
次に何をしたらいいのか教えてくれとしつこく迫るSさんに、友人はそう言いました。

 

そして関東の某所。勉強会に参加したSさんが会場に着くと、部屋の前に案内が出ていました。

~40代からだって遅くない! はじめてのWEBサイト作りで大切なこと~

着席してそれとなく参加者を観察すると、自分と同世代か、さらに年配の男性も多いようです。しかしなかには20代とおぼしき男女の姿もありました。
「40代からってあるのに、おまえらどんだけ強欲やねん……」
そんなことを思っていると、やがて講師が入ってきました。Sさんが驚いたのは、それが友人だったことです。

「他人事みたいな口調で勧めておいて、ステマやったんか! ( ・ิω・ิ)コラッ」
今の今まで講師の名前に注意も払わなかった自分のことは棚に上げ、最近知った用語(ステマ)で友人に説教(心のなかで)してみるSさん。

室内の硬い空気をほぐそうとしている友人について二つ目に驚いたのは、口調が完全に標準語だったこと。
「おまえ、いつの間にそんな話し方をおぼえたんや!」
「おまえこそ、大学が関東でそのまま就職したくせにいつまで大阪弁しゃべっとんねん」
「おまえには自分の生まれ故郷の言葉への愛着と誇りっちゅうもんがないかいっ」
「埃なんか掃除して拭きとったったわ!」
二人分の脳内会話をこなしながら、Sさんははっとして、前ふりが終わった友人の話に意識を集中させました。

 

友人の話~はじめてのWEBサイト作りで大切なこと~

インターネットの発展とともに年を重ねてきた世代の挫折

今の40~50代はたぶん、インターネットに関してたくさんの挫折を経験してきた世代ですよね。当初は不便なことも多かったですから。わからないことがあっても、今日みたいな検索エンジンもなくて、解決に何日もかかりました。本はありましたけど、初心者向けのものはまだまだ少なかったんです。

 

だから使いこなすレベルにたどり着くまでに、迷子になってしまう人が多かったと思います。技術も日進月歩で、ついていくだけでたいへんでした。

 

でも、そんな経験があったからこそ、挫折を乗り越えてレベルアップしたいという気持ちも強いんじゃないかと思います。だから今日ここに来られたわけです。自分のサイトも作って、できれば副業もという希望を抱いていたりするんじゃないかと。仕事に関しては皆さん、パソコンでオフィスソフトなんかも触ってきた。ただ、ことWEBサイトを作るのだけはやったことがない。でもじつはやってみたいと思っていた。

 

今日メッセージを届けたいのはそういう方々です。もちろん20代や30代の方にも役に立つことだと思っています。

 

なぜこれまで手をつけられなかったか?

まず考えたいのは、なぜ今までWEBサイトを作らなかったんでしょう? もしやりたいと思いながらもやらなかった、やれなかったなら、理由があったはずです。

 

たとえば、ホームページ作成の本を本屋で手にとって、意味不明でアレルギーというか拒否反応を起こしたという方は? 分厚い本を買ってみたけれど、結局は開かなかったとか? 

 

もしかしたら、ホームページ作成ソフト(ホームページ・ビルダーとか)なんかを買った方もいるかもしれません。やってみてどうでした? どうも今ひとつぱっとしない。レイアウトの調整ができなかったり、デザインや配色も野暮ったい。いつも目にするWEBサイトとはあまりに違いすぎる。でも、それを直そうと思ったら、分厚い本の中身(HTMLとかCSSとか)をまず全部おぼえないといけないの? 

そのうち嫌になって、あきらめてしまった方もいるでしょう。

 

あきらめた経験はチャンス! 勉強は置いておく

そんな経験こそ、これからの羅針盤になるんです。まさにそのツールを得たわけなんです。あとでお話しますが、みなさんの失敗経験こそが生きてきます。

 

その前提の上で言います。
これからはもう事前準備は忘れてください。勉強せずに、いきなりはじめましょう。今は、細かい技術的なことは脇においても、そこそこの見栄えのサイトが持てる時代になったからです。

オフィスソフトやメールソフトが触れるなら大丈夫。
デザイン? そういうのは、必要なときに覚えます。プログラム? 得意な人に任せましょう。

 

私の場合はHTMLとCSSからスタートしました。テキストエディタでタグを手打ちして勉強しました。それが役に立たなかったと言いたいわけではないです。WEBデザイナーとかコーダーとしてはよかった。

でも、本をごまんと読んで、目がパキパキに乾燥するほどWEBに関するTipsのサイトを巡回して、気づいたんです。このプロセスは、今から勉強をはじめる人ならもっと後からでもいいと。

 

 

利用目的にフォーカスする

ワードやエクセルを操作するのに、その開発言語なんか必要ないのと同じです。
WEBももうそういう時代です。つまり動いている仕組みは意識せずに、使い手として、どう利用するかこそ、フォーカスすべきことなんです。

 

はじめてのWEBサイト作りでいちばん大切なことは、目的です。何のためにサイトを作るのか? 誰のために、そのサイトはどうあるべきなのか? サーバー選びについて1時間悩むなら、自分のサイトについて1時間考えた方がよっぽど得るものがあると思います。

初心者が陥りがちな心理

どうしてかというと、結局、初心者のうちは何が重要かわからないからです。

HTMLやCSSとか、SEOとか、サーバーとか、ワードプレスとか、いろんな情報があふれています。その大海原で、重要度の判断がつかないんです。もちろん、誰かが「これが重要だ」といえば頭では理解できると思います。ああ重要なのねと。でも、初心者のうちは、ふーんそんなもんかくらいのものです。なぜかというと、自分でやったことがないから。

体験や経験がふるいにかけてくれる、今の自分にふさわしい情報かどうかの判別がつかないんです。人によって個々の情報の重みや価値が違うことがわからないんです。

 

すると何が起こるか。情報の際限ない消費がはじまります。ネットサーフィンしたり本を漁ったりして、情報を追い求めます。本人は一生懸命勉強しているつもりかもしれません。でもインプット過多になって、本来それに伴うべきアウトプットが行われなくなります。

 

つまり本来の目的からは遠ざかってしまうんです。

 

とにかくアウトプットすること、行動すること

一般的に日本人はお勉強好きですからね。WEB関連の書籍もわりと売れています。知的向上心があると言えるけれど、もうひとつ、見逃しがちなポイントがあります。

 

それは、失敗したくないという不安です。その不安を解消しようと、前もって準備する。リスクを避けたいという気持ちがそうさせているんです。それがインプットへの強迫観念になっているのではないでしょうか? 

 

でもそこで、前に挫折したときのことを思い出してください。挫折した理由をよく振り返って、同じことを繰り返さないようにします。準備しすぎない。先を見ようとしすぎない。一歩先だけを見る。ちょっとくらい不格好でも気にしない。

 

WEBサイトを作るときは、アウトプットすること、行動することを第一に。とにかく目的を中心にして進む。それが、今日いちばんお伝えしたいことです。だから、この長い前置きも不必要な情報だったかもしれません。

だから、前置きはここまでにして……

(続く)