WordPressでサイトを運営している人で、よくわからないけれど初期の設定どおりやりつづけているという人も少なくないでしょう。ぼくも当初はそうでした。
たとえばWordPressのデフォルト設定では、画像ファイルをアップロードするときに、同じ画像で数種類のサイズを自動生成するようになっています。
ただ、それをつづけるとデータベースもいっぱいになり、サーバー容量も圧迫されます。
けれども、通常は自動生成される画像ファイルすべてを使うことはありません。
使われないファイルはゴミデータとなり、溜め込まれると、アクセスしたときの表示速度の低下や、「500エラー」で肝心のコンテンツが見れないというトラブルにつながったりします。
不要なものは削除して軽くしておくに越したことはありません。
今回、そのためのおすすめの方法をご紹介します。
不要な画像ファイルを生成しない方法
不要な画像ファイルを生成しない、またはデータベースを軽くキープするためには、2種類の方法があります。
- メディア設定で画像サイズを制限する
- プラグインで整理する
2つの方法を同時に使うこともできますし、自分の好みでどちらかを選択してもいいと思います。
以下で、各方法の詳細をご説明します。
1. メディア設定で画像サイズを制限する方法
[ダッシュボード]-[設定]-[メディア]とたどると、下のような設定画面になります。
上の設定で、大サイズ以上の画像をアップロードすると、サムネイル・中サイズ・大サイズが自動生成され、元の画像とともに4種類の画像がサーバーに保存されます。
けれど、たいていは4種類も使わないでしょう。それなら、不要な画像サイズを0にします。たとえば下記のようにすると、サムネイル(幅150px高さ150px)と元画像の大きさの2種類になります。
また、サムネイルのサイズも0にすれば、元画像のみが保存されます。
※実際にはfunctions.phpで生成画像を設定することもできますが、今回その詳細には触れません。
こういう仕組みになっていることを知らない人は多いようです。
2. プラグインで整理する方法
プラグインでデータベースのクリーンアップを行う方法もメジャーなやり方です。
有名なのはWP-Optimizeですが、データベースのクリーンアップと最適化を自動で行ってくれます。
画像だけでなく、投稿の古いリビジョン・スパムコメント・ピンバックやトラックバックなど、さまざまなゴミデータを処理してくれるので便利です。
WP-Optimizeの使い方
1.[ダッシュボード]の[プラグイン]-[新規追加]で、キーワード欄に「wp-optimize」を入力
2.[今すぐインストール]-[有効化]
3.[インストール済みプラグイン]-[WP-Optimize]-[設定] または、[ダッシュボード]の[WP-Optimize]
4.そこから下記のように設定します。
これで、毎週自動クリーンアップを行い、過去2週間分のデータを保持するようになります。(数値は好みに変更してください。)
5.データベーステーブルのゴミを掃除する場合は、上の図のデータベーステーブルの最適化にチェックを入れます。すると、下図のオーバーヘッドを掃除してくれます。(赤い囲みの部分)
まとめ
WordPressは便利なCMSですが、便利なだけに何も手を加えないと知らず知らずにどんどんゴミデータが増えていきます。
WordPressの詳しい仕組みのわからない最初のうちは、WP-Optimize等のプラグインでデータベースをクリーンアップするのもいいと思いますし、仕組みを知ればプラグインを山ほどインストールしなくてもシンプルに運用できます。そうした懐の深いところもWordPressの魅力です!