最初に断っておくが、これはぼくの未来予想だ。
フェイクニュースではないが、事実でもない。
しかし、確信みちた妄想こそが世の中を変えてきた、はずだ。
上の予想妄想をAとしよう。
で、Aが実現しなかった場合におこるできごとをBだとする。
つまり、Aを裏返して見えるのは予想図Bである。
Bとは、テレビ業界とともに吉本興業も沈んでいく未来だ。
業界関係の多くの人々が信じたくなくて目をつむっている、けれど一部で強い危機感をもっている人のいる地獄絵図である。むしろ利害関係のない人ほど、そう直感している割合が多いのかもしれない。
で、Aが実現すればBは実現しない。
つまり、キンコン西野が社長になれば吉本は沈まない。
それを今日はみっちりと説明したい。
目次
吉本興業の株主構成から見る未来予想図
しかし、キンコン西野が吉本興業社長に就任する話に移るまえに、まず吉本興業の話からはじめよう。
このエントリを書くまえに考えたことは2つ。
- 吉本興業の株を全力買いする
- 株主としてささやかだが本気の発言をする
株はもちろんネタのつもり。買って、ネット証券の口座のキャプチャを撮ってこのブログに上げる。
もちろんインサイダー取引ではなく、風説の流布にもならない。
だからいちばんの問題は、価格の変動に耐えられず、予想が的中するまえに売ってしまわないかという不安というか予感だった。
しかし、真剣な提案をするからにはそれくらいの男気は必要である。
よっしゃ! 株価はいくらだ・・・あれ?
吉本興業がいつのまにか非上場になっていた。
あーあ・・・やってしもたな。ヘタ打ちよったか・・・(残念感)
と同時に、フーっ(安堵のため息)
2010年に非上場化した吉本興業の20年後は?
なけなしの貯金を吉本興行の株に突っ込む不安から開放されたオレは、ウィキペディアを開いた。
なんと、2010年に50年ほどの上場に幕を下ろしたらしい。
知らなかった(興味なかった)。
しかし、今の株主はどうなっとる?
念のため株主構成を見て、さらに残念感は強くなった。
株主に、上位から民放各社や広告代理店が名を連ねていたからだ。
フジ・メディア・ホールディングス 60000株 12.13%
日本テレビ放送網 40000株 8.09%
TBSテレビ 40000株 8.09%
テレビ朝日 40000株 8.09%
吉本興業
株主構成が意味するもの
非上場で、しかもテレビ業界(今のお客様)が大株主である。
意味することは、
- 市場の意見を聞くつもりはない。
- 意見を聞くのは大株主であるテレビ関係だけ。
つまり、市場の圧力にさらされずに内々の論理で経営をするということか。
吉本興業の経営陣は、大崎社長をはじめダウンタウンの元プロデューサーや元マネージャーが多いらしい。
大崎社長のことしか知らなかったが、そうらしい。
TV業界で育った経営陣ばかりの会社。
つまり、古い時代の感覚と業界の作法で経営されていて方向転換がままならない。
問題意識はあっても、がんじがらめで動くに動けない。
その可能性が高い。
吉本興業の20年後
このままでいけば、20年はおろか、10年でさえ危ないと言わざるをえない。
10年前、誰がシャープや東芝の未来を危ぶみましたか?ということだ。
でも、吉本はそれ以上に非上場化だ。劇的な変革は望めないだろう。
TV関係のWEBサイトのやる気のなさをみると、変わらないぞという意思が伝わってくるしね。
なので、これから書くことは実現性が薄い。
でも、それが実現した未来を見てみたいから、書くことにしよう。
「それを作れば、彼が来る」って、映画「フィールド・オブ・ドリームス」でイケメン俳優(名前は忘れた)も言われてたしね。
なぜキンコン西野なのか?
キンコン西野の社長就任によって、吉本興業に確実に明るい未来が開かれる理由を説明したい。
ただ、あまりにも言いたいことが多すぎてうまく表現できない。
このフレーズはしばしばアタマの悪い人間によって表明されてきた。
しかし、今回に限ってはほんとに言いたいことが多すぎてうまく表現できない。
自分はアタマの悪い人間ではないにもかかわらずだ。
なので、箇条書きで許して欲しい。
下の説明はすべて、「キンコン西野は」というフレーズからはじまる。
自分だけではなく、いかに人の時間とカネを使って効果を増幅させるかという思考に長けている。
モノやサービスを売るために、まず作るという第一歩から、消費する人に届くまでのプロセスをエンタメとしてデザインできる。
テレビに固執していない。常識に固執していない。ひな壇に固執していない。
つまり、発想が自由であるということ。従来の「お笑い」「芸人」の定義に縛られていないのだ。
別の言葉で言うと、物事を根本から(ビジネスでいうゼロベースから)考えられることを意味する。
また、誰とWin-Winになるべきか、その力関係の変化を認識している。
カネの流れには人の心理があらわれている。人がどこになぜカネを落とすか、そこにどんな心理が働いているか。それを読む力にすぐれている。
キンコン西野は、というフレーズをつなげると、「キンコン西野は人の心理・カネの意味を読む力」である。
ちなみにGoogle翻訳で英訳してみると、Kinkon Nishino has the power to read the meaning of people’s psychology and money となった。もちょっと修正すれば完璧に意味が通る。
一昔前ならKinkon Nishino is the power ~となったはずだが、AI翻訳恐るべし。
ディズニーを倒そうと思っていると述べている。
これは一時流行ったストレッチゴールどころの話ではない。
上の各項目を総合すれば、何になるか。
ビジョンを掲げ、社員をモチベートし、社会を巻き込む力ですよ。
つまりは経営感覚に優れているということだ。
そう、キンコン西野は経営をすべきだ。
経営といえばまず会社であり、手近なところでいえば吉本興業しかない。
ほらね?
まだまだ言い足りないし自分はアタマが悪くないと完璧に証明したいところだけど、紙幅の都合で割愛します。
どうやって西野社長は実現するのか
さて、キンコン西野がなぜ吉本興業社長になるにふさわしいかという根拠は示せたので、次はそのプランを実現するための方策だ。
業界関係者の評判
ぼくの友人で大手IT企業勤務のI氏がいるが、キンコン西野にかんしてはさんざんの評価だ。
しばらく前に東京在住の彼の家に泊めてもらったとき、「(東京で)どこか遊びに行きたいところは?」と聞かれたので、「別にないけど強いて挙げればキンコン西野の絵画展かな」ということで、出かけた。
そのときのエピソードだ。
友人は、ひな壇を拒否しているキンコン西野の愚かさを力説し、ぶつぶつ言いながらも着いてきてくれたのだが、結局絵画展のなかには入ろうとしなかった。
絵画展は無料だったにもかかわらずだ。交通費だけ払って建物の前まで行って、外で待っていた。
その頑なさに驚いてしまったのだった。
その友人はTVフリークであり、IT業界にいながらもTV業界のことにも非常に詳しい。というか心はTV業界とほとんど一体化している。
そんな友人がこんなにけちょんけちょんに言うのだから、業界関係者の評判も伺えた。
と同時に、これこそが時代の変わり目の象徴だと思ったというわけです。
というわけで業界関係者の評判はよくありません、たぶん。
何が言いたいかというと、アンチが多い人こそ次の時代の台風の目になるよ、と。
変革者は、なあなあの中からはあらわれないしね。
常識と真実に乖離があるときこそ、変革の大きな機がある。
ピーター・ティールとかもそんなことを言ってた気がするな。忘れたけど。
口説き方
ただ、ビジネス関係ではすでにキンコン西野は評判が高いわけで、そんな人にはこれまでの話はまったく同意いただけると思う。
しかし、問題は吉本興業自体だ。非上場化して内部事情はますますよくわからない。
だから、仮定として「北朝鮮政権が内部崩壊したことをきっかけに吉本興業の株主がキンコン西野の社長就任に合意した」というくらいのところから話をすすめたい。
つまり、収録途中に帰ったり肩書をポンポン変えたりして世間の常識では測れない当人のことだ。
社長就任を打診したとしても、すぐ了解するとは考えられない。
そんな男をどうやって口説くかべきなのかというのが次のハードルだ。
しかし、難しそうに見えてこれは簡単だ。
本人は、「ディズニーを倒そうと思っている」と公言している。そのためにはそのビジョンに合った容れ物が必要である。
吉本をそのビジョンを達成するための1プロセスにしてほしいと口説け。それで間違いない。
世界の吉本
これで、吉本は世界の吉本になる。
世界中でディズニーを知らない人がいないように、吉本を知らない人は世界にいなくなる。
そんな未来を想像すると笑ってしまう。
吉本せいも天国で大笑いするはずだ。
この提言に盲点はあるか?
この提言は本気である。冗談ではない。誰かを笑かそうとかは一切思っていない。
その証拠に吉本興業の株を全力で買って、証券口座のキャプチャをアップしてやろうと思ったのは最初に述べたとおりだ。
この提言に盲点はあるか?
ない。
ないはずだ。
いや、ディズニーを倒すためのソフトは何だろう?
それはわからない。
じつは、絵本展で絵についてはよくわからなかった。
でも、力を集められるならソフトはこれから発展していく。
決定的な盲点があるとすれば、このブログがあまりにも人目に触れていない点かもしれない。
まず本人に届かなければ意味がない。
そう願っている人間がいるのだということを何とかして伝えたい。
本人の意識下に、ディズニーを倒すには吉本興業での社長就任が必要なのだと刷り込まなければならない。
しかし、今日という日は有限である。
持ち時間は尽きた。
今はただ、映画「メッセージ・イン・ザ・ボトル」のイケメンハリウッド俳優(名前が思い出せない)のような心境だ。
ボトルのなかのメッセージよ届け。
そう願いながら終わろう。
あれ、あの映画ってイケメン俳優がボトルのメッセージを受け取る設定だったっけ?
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蛇足ながら、キンコン西野吉本興業社長待望論の根拠に説得力がなかったという人がいるかもしれない。
その場合、責はすべて私の筆力不足にある。
下の本を読めば疑問はすべて霧消するはずだ。
いっしょに寝たいという子どもの手を振り払ってでもブログに妄想をしたためた原因はこの本にある。